未来の車がやってきた!「世界初」の自動運転タクシーを追いかけよう

みなさんは、車を運転する人がいないのに、勝手に走っていく車を見たことがありますか?
SF映画やアニメの世界のようですが、実はもうそんな車が世界中で走り始めています。
これが「自動運転車」です。
特に、お金をもらって人や物を運ぶ、つまり「商売(商用)」として最初に動き出した車は、一体誰が作ったのでしょうか?
今日は、この「世界初」をめぐるワクワクする競争と、それが私たちの未来をどう変えるのかを、一緒に見ていきましょう!
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自動運転ってどういうこと?

まず、自動運転車がどんなものか、簡単に説明しますね。
普通の車は、運転席に座った人がハンドルやブレーキを操作して走らせます。
でも、自動運転車は、車に付いているたくさんの目(カメラ)や耳(センサー)、そしてかしこい脳みそ(コンピューター)を使って、周りの様子を自分で判断し、安全に走ることができます。
このかしこさには、いくつかの「レベル」があります。
- レベル0
人が全部運転する普通の車です。
- レベル1・レベル2
人が運転するのを少しだけ手伝ってくれる車です(たとえば、高速道路で車線をはみ出さないように手伝ったり)。今、一番たくさん走っているのはこれです。
- レベル3
運転がとっても大変な時(高速道路の渋滞など)に限り、車が運転を全部引き受けてくれます。でも、何かあったらすぐに人が運転を代わらなければいけません。
- レベル4
特定の場所や道路の中なら、車が最後まで責任をもって運転してくれます。人が寝ていても大丈夫。これが今日の主役である「商用自動運転タクシー」の目標です。
- レベル5
どこでも、どんな時でも、車が完璧に自動で運転してくれます。これはまだ研究中の、夢のレベルです。
「世界初」をめぐる競争が始まった!

さて、いよいよ「世界初」の商用自動運転車をめぐる、熱い競争の始まりです。
「世界初」と聞くと、「一番最初にゴールした人!」のように一つだけしかないと思いがちですが、実は自動運転の世界では、「何の分野で初か」によって、たくさんの「世界初」があるのです。
1. 誰もが知る巨大企業が生んだ「ロボタクシー」
自動運転の分野で一番有名で、最初にサービスを始めたのが、アメリカのWaymo(ウェイモ)という会社です。
Waymoは、インターネットで有名なGoogle(グーグル)の仲間です。
Waymoの「世界初」の功績
Waymoが最初に始めたのは、「ロボタクシー」と呼ばれるサービスです。
- いつ?
2018年の終わり頃(12月)に、アメリカのアリゾナ州という場所で始まりました。
- 何が初?
一般のお客さんからちゃんとお金をもらって、自動運転のタクシーサービスを始めたのは世界で初めてでした。
最初は念のため運転席に人が座っていましたが、すぐに運転席が空っぽの、完全無人のタクシーも走り始めました。
まるでゲームの世界から飛び出してきたような、運転手がいないタクシーが、街中をスイスイと走る様子は、世界中に大きな驚きを与えました。
2. GMの仲間「クルーズ」も追いかける!
Waymoと激しく競争しているのが、アメリカの大きな自動車会社であるGM(ゼネラルモーターズ)の仲間、Cruise(クルーズ)という会社です。
クルーズも、アメリカのサンフランシスコのような大都会の難しい道路で、運転手がいないロボタクシーのサービスを始めました。
サンフランシスコのような複雑な街で成功させることは、Waymoとはまた違った大きな「世界初」の挑戦でした。
3. 日本が世界に誇る「レベル3」の技術!
自動運転タクシーとは少し違いますが、私たちが自分で買って乗れる車の中にも「世界初」の技術があります。
それが、さっき説明したレベル3の技術です。
- 誰が?
日本のHonda(ホンダ)という会社が、高級セダン(大きな乗用車)にこの技術を搭載して、世界で初めて販売しました。
- 何がすごい?
高速道路が渋滞してノロノロ運転になった時、ドライバーがハンドルから手を放し、車が運転の責任を負うことができます。
ドライバーはその間、スマートフォンを見たり、テレビを見たりすることができるのです。
(ただし、車からの「代わって!」のサインが出たら、すぐに運転を代わる必要があります)
このレベル3を最初に国から許可をもらって、お客さんに売ったのは、技術の進歩として本当にすごいことなのです。
ドイツのメルセデス・ベンツという会社も、負けずに同じレベル3の技術を開発し、世界で競争しています。
なぜ「世界初」をめぐる競争は止まらないの?

たくさんの会社が「世界初」を目指して、一生懸命競争しているのには、ちゃんと理由があります。
1. 安全な車を作りたい!
自動運転車が目指す一番大切なことは「安全」です。
ほとんどの交通事故は、人が運転を間違えたり、よそ見をしたり、疲れていたりすることで起こります。
車が運転を代わってくれるようになれば、そのような人のミスによる事故を大きく減らすことができると期待されています。
「世界初」を目指す競争は、実は「世界一安全な車」を目指す競争でもあるのです。
2. 移動をもっと便利に、もっと自由に!
自動運転車がもっと普及すると、私たちの生活はこんな風に変わります。
- タクシーがすぐに来る!
運転手さんがいなくても、必要な場所に車が迎えに来てくれます。タクシーを呼ぶのがもっと簡単になり、電車やバスが通っていない場所でも、便利に移動できるようになります。
- 高齢の方や子供も安心!
運転免許を持っていないお年寄りや子供だけでも、安全に車に乗って移動できるようになります。
- 道が空く!
車がみんな賢く運転すれば、無駄なブレーキや加速が減り、渋滞(道が混むこと)も少しずつ減っていくかもしれません。
3. 車が「走るスマートフォン」になる!?
最近の車は、ただ走るだけではなく、インターネットにつながっています。
これを「コネクテッド・カー」と呼びます。
自動運転車は、このコネクテッド技術を使って、買った後もどんどん賢くなっていきます。
- アップデート
スマホのように、夜寝ている間に車のシステムが自動でバージョンアップして、新しい機能が追加されたり、運転がもっと上手になったりします。
- SDV(ソフトウェアで動く車)
これからの車は、部品(ハードウェア)よりも、中に入っているプログラム(ソフトウェア)が重要になります。
車を動かすプログラムを変えるだけで、まるで新しい車に乗り換えたように性能が変わるのです。
「世界初」の競争は、この「車が進化し続ける未来」のトップになるための競争でもあるのです。
世界中に広がる自動運転の未来

今、自動運転の競争はアメリカだけでなく、世界中に広がっています。
- 中国
インターネット企業のBaidu(百度・バイドゥ)などが、すでにたくさんの都市でロボタクシーのテストやサービスを進めています。
- ヨーロッパ
ヨーロッパの自動車メーカーも、トラックの自動運転など、物を運ぶ分野での自動運転技術の開発に力を入れています。
この競争はこれからも続いていきますが、私たちが大切なのは、どの車が「世界初」だったかという記録よりも、その技術が私たちみんなの生活をどう安全で便利にしてくれるか、ということです。
自動運転車がもっと進化すれば、交通事故がぐっと減り、車の中で過ごす時間が、運転のストレスから解放されて、もっと楽しい時間になるでしょう。
「世界初」の自動運転車が切り開いた未来を、楽しみに待ちましょう!




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