【油種】レギュラー・ハイオク・軽油の違いや注意点の解説
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当たり前なお話ですが、クルマは燃料が無いと走る事が出来ません。
そしてその燃料は「レギュラーガソリン・ハイオクガソリン・軽油」と主に3種類が存在します。
そんな普段から何気なくガソリンスタンドで給油しているガソリンですが、扱い方を間違えてしまうと大変な事になり兼ねます!!
そこで今回はクルマの燃料についてお話していきましょう(*^-^*)
特に今回は「初心者」さんや「女性・主婦」の方などに向けた記事となっています。
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燃料の種類
冒頭でもお話しましたが、クルマに使われる燃料は「レギュラーガソリン」「ハイオクガソリン」「軽油」の3種類からクルマに合った燃料を給油します。
また燃料と言う括りでは同じになりますが、厳密には「軽油」はガソリンとは違う分類になります。
そして「レギュラーガソリン」と「ハイオクガソリン」の違いは「オクタン価」と言うものが関係してきます。
それでは3種類の燃料の解説をしていきますが、まずは「オクタン価」の説明からして行きましょう!!
オクタン価とは
オクタン価とはガソリンの発火のしにくさを表す数値で、同時にノッキングのしにくさも表します。
オクタン価の数値が高いほどノッキング現象が起こりにくくなります。
またオクタン価の数値に関しては「ノルマルへプタン(自己着火しやすい性質)」と「イソオクタン(自己着火しにくい性質)」と言う2つの液体を混ぜ合わせた時のイソオクタンの割合を示す数値になります。
ちなみに「ハイオク」はハイイソオクタンを略した名前です。
ノッキングとは燃料がエンジン内部で【車が意図したタイミング以外で爆発を起こすことでエンジン内部のピストンがぶつかる現象】のことです。ドアをノックするように「カンカン」「キンキン」といった音が聞こえることからノッキングと呼ばれています。
レギュラーガソリン
レギュラーガソリンはハイオクガソリンよりもオクタン価が低く設定されているガソリンです。
価格はハイオクガソリンよりも1リッターあたり約10円程安く、国産ガソリン車の多くは、レギュラーガソリンのオクタン価で動作するように設計されています。
その様な事を踏まえてレギュラーガソリンは日本の標準ガソリンと言っても過言ではないでしょう。
ハイオクガソリン
ハイオクガソリンは主にスポーツカーや高級車などの高性能ガソリン車や、輸入ガソリン車に用いられる燃料です。またハイオクガソリンは添加物によってオクタン価が高められたガソリンになります。
かつてはオクタン価を上げるための添加剤に「鉛」が用いられていましたが、人体への有害性から1970〜80年台にかけてガソリンの無鉛化が実施されました。その名残から、メーカーによっては「無鉛プレミアムガソリン」とも呼ばれています。
軽油
軽油はディーゼルエンジン専用の燃料で1リッターあたりにかかる税金が少ない為、レギュラーガソリンよりも約20円ほど安くに販売されています。
また軽油にはガソリンよりも高温高圧下で効率よく燃焼する特性がある為、ディーゼルエンジンは軽油から効率よくエネルギーを抽出できるように設計されています。
ガソリンの価格の違い
ほとんどのガソリンスタンドでは店頭に目立つように、その日の1リッターあたりのレギュラー・ハイオク・軽油の価格を表示しています。
基本的にハイオク・レギュラー・軽油の油種間の価格差は、全国どこのガソリンスタンドへ行っても大きな差はありません。
しかし、地域性による違いや店舗の立地条件などによっては、同じ油種でもガソリンスタンド間では大きな価格差がでる事があります。
立地による価格差の大きな要因となっているのが、「製油所からの輸送コスト」です。
製油所から近いエリアでは比較的安値で販売される事が多くあります。
また幹線道路沿いなどで所謂「ガソリンスタンド激戦区」となっている所では、競争率が高いため価格が低く設定されている事もあります。
逆に幹線道路から外れ、地域に1軒しかないようなガソリンスタンドでは同業他社がいない事から比較的高値で販売されている事もあります。
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間違って違う油種の燃料を給油してしまうと…
レギュラー・ハイオク・軽油はそれぞれ決まったクルマの設定でそれぞれ異なりますが、もし間違えて本来の設定と異なる燃料を給油してしまった場合はどうなってしまうのか??
大事な項目なので、是非とも頭に入れておいてください。
レギュラー車にハイオクガソリンを給油した場合
レギュラー車にハイオクガソリンを給油しても基本的には同じガソリンなので、エンジンや車が壊れることはありません。
逆に清掃剤などが含まれていることから、エンジン内部を清浄してくれます。
これにより内部の汚れが少なくなり、汚れている場合と比較すると燃費の向上が見込めます。
ただしハイオクガソリンの方が1リッターあたりの単価が高いので、損をした感じになってしまいます。
ハイオク車にレギュラーガソリンを給油した場合
ハイオク車のエンジンの仕様は、ハイオクガソリンを給油する事で本来の性能が発揮できる様な仕組みになっています。
その為レギュラーガソリンを給油しても大きな問題はありませんが、ノッキングが起こりやすくなりエンジンの性能を十分に発揮することができません。
ガソリン車に軽油を給油した場合
ガソリン車(レギュラー・ハイオク)に軽油を給油してしまった場合、エンジンの出力が下がってしまい加速できなくなります。
更にそのまま走行を続けるとノッキングが始まり、その後黒煙が上がり最悪の場合エンジンが停止してしまいます。
乗車前に気がついた場合には、ガソリンタンクから軽油を抜き取りタンクの洗浄を行う事でクルマ自体へのダメージは避けられます。
給油後にそのまま走行を続けてしまうと、エンジンタンクに軽油が回り始めてしまいにマフラーから黒煙があがります。
更に走行を続けてしまうと、やがてエンジンタンクの中身が全て軽油になってしまい、エンジンが停止してしまいます。
エンジンが停止してしまうと、エンジンの交換が必要になり非常に大掛かりな修理になってしまいます。
ディーゼル車にガソリンを給油した場合
ディーゼル車にガソリンを給油してしまうと、ノッキングが起こり始め白煙を上げて最後はエンジンが停止してしまいます。
それにより噴射ノズルや燃料ポンプの交換が必要になります。
ガソリン車に軽油を入れた場合と同じく、すぐにガソリンタンクから燃料を抜き取りタンクの洗浄を行う事でクルマへのダメージは避けられます。
乗車後に走行をしてしまうと、ガソリンが使われはじめ徐々にマフラーから白煙があがりはじめます。
それでも走行を続けると、エンジンが停止してしまい、エンジンの交換が必要になり非常に大掛かりな修理になってしまいます。
燃料の油種が分からない場合
指定以外の燃料を入れる事を防ぐ為にも、自分のクルマに使用する燃料はしっかり確認しておきましょう。
分からない場合の油種の確認方法は「車検証」で確認する事ができます。
車検証には「燃料の種類」という箇所があるので、適合する油種がガソリンか軽油の区別で記載されています。
ただし、レギュラーかハイオクかは車検証では分からないので、メーカーのカタログや取扱説明書で確認をすると良いでしょう。
まとめ
ここ最近では「セルフ式ガソリンスタンド」が主流になってきている事から、自分で給油を行わなければいけない為に油種の間違いが非常に多くなっています。
仮に油種を把握していても、給油ノズルの選択ミスで誤給油をしてしまうケースもあります。
基本的には給油ノズルの色が共通で決まっているので(レギュラー・オレンジ:ハイオク・イエロー:軽油・グリーン)色で認識しておくのも良いと思います。
大掛かりな修理にならない様に、油種の確認はしっかり行いましょう。
私がガソリンスタンドで働いていたころはまだ「セルフ式」ではなく「フルサービス(店員が給油してくれるやつ)」がほとんどだったので、私もお客様のクルマに給油をしていました。
その時に隣のレーンで後輩がお客様のクルマに給油しようとしていたのですが、ガソリン車の商用型のバンに軽油を給油しようとしていて、慌てて「それ違う!!!!!」と大声で止めた事がありました。
そのお客様は常連さんだったので、たまたま私は把握していて事なきを得ました(;´・ω・)
後で後輩に聞いてみたところ「ああいう感じのクルマは全部軽油だと思っていました」と…。
もちろんその都度お客様に油種の確認をするように教育はしていたのですが、おおちゃくしていたんですね~。今思い出してもゾッとします(;゚Д゚)
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