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【クルマ業界の闇】今回明るみになった以外にも闇深いクルマ業界について解説

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こんにちは。

現在巷では「ビッグモーター」の不正について、まだまだ騒がれています。

クルマに詳しくない方でも、ビッグモーターに関してはご存じですよね (;^_^A

 

この一件から端を発し、現在クルマ業界の評判は「ダダ崩れ」しているのが現状です。

しかしこの業界の「闇」は非常に深く、ビッグモーターの一見にしても「氷山の一角」に過ぎません。

 

そこで今回は「クルマ業界の闇」として、車買取屋の元店長の私がお話ししていきましょう。

興味のある方は、是非とも最後まで読んで頂けると嬉しいです (*^-^*)

 

 

事の発端「ビッグモーター事件」

 

今回の発端となった「ビッグモーター事件」について、簡単に説明しますね。

全国に300近い店舗を展開する、中古車販売店「ビッグモーター」

 

同社は顧客のクルマを意図的に傷つけた上、大手損害保険会社3社に自動車保険の保険金を不正請求して売り上げを上げていました。

このビッグモーターの不正行為がニュースになり、現在巷は大炎上している現状です。

 

おさらいをすると…

同社の整備士らは上司の指示により、顧客から預かったクルマのボディを故意的に傷つけていました

方法としては…

ドライバーやサンドペーパーなどを使用して傷つけたり、ゴルフボールを靴下に入れて振り回してぶつけるなど。

 

つまりビッグモーターは、保険金をせしめる自作自演の犯罪行為を組織ぐるみで行なっていたと言う事になります。

ちなみにビッグモーターは、2023年7月16日時点での調査結果をホームページで公表しています。

 

それによると…

2022年11月以降に保険金を請求した8427件を調査し、約15%となる1275件で保険金を不正請求したと認めています。

 

通常業務の一環として…

前述した事を考えると…

 

複数の従業員が関わる「通常業務の一環」になっていたということ。

昨年11月以降だけでこの数字ですから、過去をさかのぼったらどうなるかは言うまでもないでしょう。

 

クルマ業界の「闇」

 

それでは「本題」に入っていきましょう。

クルマ業界の「闇」について、有名どころからお話していきます。

 

  • 中古車販売時の「修復歴隠し」
  • 車両販売時の「経費水増し請求」
  • クルマが納車されない

 

中古車販売時の「修復歴隠し」

 

「修復歴アリ」もしくは「事故車」などと呼ばれるクルマに関して。

 

これらのクルマは、事故により車体の骨格部分を交換・修理したクルマになります。

ちょっとぶつけてバンパーを交換した程度では、事故車とは呼ばれません。

 

骨格部分を修理したクルマでも、もちろん見た目は元通りになっています。

しかし様々な箇所で事故による歪みが生じ、後々の不具合につながるケースが非常に多いです。

 

つまり購入当初は調子が良くても、徐々に問題が明らかになっていきます。

また「振動が止まらない」「まっすぐ走らない」なども、修復歴から発生することが多い不具合です。

特に中古車購入時には注意するポイントです。

 

虚偽のクルマに注意

昔から問題になっているのが、中古車販売における「虚偽記載」です。

特に、今挙げたような「クルマの修復歴の有無について虚偽の申告をする」ケースは、令和の今になっても多数存在します。

 

大手メーカーのディーラー認定中古車ではほとんどありませんが、中古車情報誌に掲載されるクルマの中には、少なからず「虚偽記載のクルマが数台ある」と考えたほうが良いでしょう。

 

第三者の目

本来であれば…

販売店独自の検査だけでなく「JAAA(日本自動車鑑定協会)」などの第三者機関が発行する中古車鑑定書で、修復歴の有無を確認できれば一番間違いなく安心してクルマを購入する事ができます。

 

車両販売時の「経費水増し請求」

 

車両購入時の諸経費は、販売業者ごとに決められています。

また手数料に関しても、新車ディーラーで店舗ごとに数十円から数百円程度の違いがあるのが普通です。

 

ですが税金や印紙代などに関しては、国で定められた同じ金額が請求されます。

しかし、中にはこうしたことを知らないユーザーに対して、手数料詐欺のような手法で金銭を要求する悪質業者がいます。

 

車両価格は安くして…

悪質業者の手口としては、「車両本体価格を安くしておいて、車両本体以外の諸費用を異様に高く設定」しています。

 

例えば…

  • 通常であれば1万円~2万円程度の車庫証明代行費用に10万円が計上されている
  • 通常1万円弱の納車費用に10万円が計上されている

 

さらに酷いのは、納車は販売店へ取りに来ると伝えても、納車費用がなくなることはありません

 

本来納車費用は、販売店がユーザーの自宅などへ購入したクルマを届ける際に必要になる費用です。

つまり販売店に取りに行く場合には、もちろん納車費用は発生しません。

それではこの場合、一体何のための手数料なのでしょうか

 

手数料と聞くと、詳しくない方はそれを「普通」だと捉えてしまいます

そこに漬け込み、知らないユーザーを騙す行為は現在もまだまだ横行しています!!

 

クルマが納車されない

 

まだ記憶に新しい、2022年の事件のお話です。

 

長野県の自動車販売店でクルマを契約し、入金も済ませたにもかかわらず「クルマが納車されない」という事態が数多く発覚しました。

そんなバカな話がと思いますが、これは現実に発生した事件です!!

 

この事件は個人経営の自動車販売店(新車・中古車取り扱い)で発生したこの事件になります。

大手ディーラーでは起こりえない事ですが、悪質業者はこうした「安心の裏側」を突いてきます

 

大きなお金が動くクルマの売買だからこそ、信頼のおける人やお店に依頼するべきでしょう。

色々と調子のいいことを並べるお店ほど、こうしたケースには注意すべきかもしれません。

 

風評被害に頭を悩ませる

 

ここまで「クルマ業界の闇」として記事を書いてきましたが、もちろん「真面目に真っ当な商売」をされている業者さんもたくさんいます。

その方々は今回の事件が明るみになった事で、「風評被害」を受けていると聞いています。

 

それなりに大きい会社であれば、まだ何とか乗り切る事ができるでしょう。

しかし小規模で細々と経営をされている業者さんにとっては、今回の事件を受けての風評被害は正直ダメージが大きすぎます

 

なんせあんなに大企業のビッグモーターが、数々の悪さをしていたわけです。

顧客の観点からしたら、もう何を頼りにクルマを買ったら良いのかわかりません

そうなってくると「中小企業のクルマ屋さん」には、ほとんど仕事は回ってくる事は無いでしょう。

 

これは販売店のみならず、整備工場もしかりです。

 

やっとの思いで「コロナ禍」を乗り切ったのにもかかわらず、この事件のせいで事業を畳んでしまった会社もあると聞きます

正直…非常にやりきれないです。

 

まとめ

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今回は「クルマ業界の闇」と言う内容で、記事を書かせて頂きました。

 

ビッグモーターの事件は、「氷山の一角」なのかもしれません。

叩けばまだまだホコリは出てくるでしょう。

 

基本的には多くの販売店が大規模・小規模にかかわらず、正しい取引をしています。

だからこそ、ほんの一握りの悪いことを考える人に隙を見せないことが大切です。

 

クルマの取引が、安心して行えるよう、業界全体で悪者を排除する動きも必要となるでしょう。

 

 

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この記事を書いた人

くろぼん

くろぼんと申します。 自動車販売店・自動車買取店の店長の前歴を持ちながら 現在はとある業種の事務方をやっております。 主に初めての自動車に関する出来事について自分が思った事や、あなたに伝えたい事・あなたが知りたい事・豆知識などを発信していきます。 何か少しでも今後のお役に立てばこれ幸いでございます(*^-^*)

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